不器用な人の種類

ふと「自分、不器用ですから」と発する高倉健さんが頭をよぎり、不器用ってなんだ?と思い、不器用な人について考えてみました。高倉健さんは、硬派で誠実で不器用というイメージなのですが、世の中にはいろんな不器用があるものです。

 

1. 本音を貫く攻撃的タイプ(自己主張過剰タイプ)

・特徴:自分の感情や意見を正直に表現することを最優先する。
・長所:本音で生きる力強さ、意志の明確さ。
・短所:他者への配慮に欠け、批判や攻撃が強くなりやすく、衝突を招くことが多い。
「正直に言っただけだ」として意見を強く押し通す。

原因
・幼少期から「自分を貫かないと存在を認められない」という観念を形成している。
・強い自我と防衛反応が組み合わさっている。

改善のヒント
・自己表現をしながらも、他者を配慮し、他者の立場を理解する。
・相手を傷つけずに伝える方法を学ぶ。
・自分の意見や価値観が必ずしも正しいとは限らないことを理解する。

 

2. 誠実すぎるタイプ(完璧主義的タイプ)

・特徴:自分の価値観や信念に忠実であろうとするが、柔軟さに欠ける。
・長所:誠実で責任感が強い、信頼されやすい。妥協を許さず、目標を達成できる。
・短所:自分を追い込みすぎてしまい、心身ともに疲れやすい。
ルールや約束を守ることに固執しすぎて、融通が利かない。

原因
・幼少期に「いい子であること」「正しくあること」が評価された経験が影響している。
・誠実であることが「自分の存在意義」と捉えてしまうことも。

改善のヒント
・80%の達成でも良しとする「柔軟な完璧主義」を意識する。
・自己肯定感を高めるために、過程を楽しむ姿勢を持つ。

 

3. 空気を読みすぎるタイプ

・特徴:空気を読みすぎ、自分の意見を抑え込んでしまう。
・長所:他者への配慮ができ、場の調和を保つことができる。
・短所:他人から嫌われることを恐れて、自分を犠牲にすることが多く、自己肯定感が下がりやすい。
自分の意見が言えず、譲ってしまうことが多々あり。

原因
・幼少期に「親や周囲に合わせることで安心感を得る」経験を多く持つ。
・集団の中で疎外されることへの恐れが強い。

改善のヒント
・自分の気持ちをまず認識し、言語化するトレーニング。
・小さな場面から自己表現を練習する。

 

4. 内省しすぎるタイプ(過剰自己分析型)

・特徴:物事を深く考えすぎて行動に移せない、または自己否定に陥りやすい。
・長所:高い洞察力を持ち、物事を多角的に考えられる。
・短所:行動力が鈍り、自己否定感が強まる。行動の一貫性を保てないことが多い。
考えすぎて決断ができず、結果として何も行動しない。

原因
・幼少期に失敗はしてはいけないと思い込む経験を持つ。
・失敗を避けたい心理が、行動よりも内省にエネルギーを向けさせる。

改善のヒント
・行動と内省のバランスを意識する。
・考えすぎたらまず「試してみる」という習慣を持つ。

 

不器用な生き方というのは、長所にも短所にもなり、とても愛くるしいですよね。

 

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